お金の話2回目は、「人身補償編」である。

 物損補償編でも書いたように、今回の事故は物損事故で処理されている。

 多くの交通事故サイトでは、人身事故にしなければ、自賠責保険をはじめ、人身補償は受けられないとある。

 しかし、加害者の保険会社をはじめ、知人の弁護士や他保険会社等からの話を総合すると、

『ここでいう「人身事故」は、警察の言う「人身事故」とは意味合いが異なる。警察に人身事故の届けを出さなくても、軽傷、物損事故でも人身保障の対象である。人身事故にするかどうかは、自身の判断に任せる。』ということらしい。そういったこともあり、物損事故で処理を行った。

 

 さて、本題の補償についてであるが、①治療費 ②慰謝料 に分けて書いていこうと思う。

①治療費

 病院代、薬代、通院に伴う交通費が該当する。

 ここで絶対に抑えておきたいことは、いかに適切な治療を長く続けることが出来るかである。このことは、後述する慰謝料にも影響することである。一般的にむちうちの治療において、保険会社が補償出来る期間は最大3か月間と言われている。しかし、治療内容等によっては、それ以前に補償が打ち切られてしまうことがあるらしい。主な理由としては、「薬だけもらっている」「マッサージしかしていない」等が挙げられる。

 まず、整形外科に定期的に通院することが必須要件である。医師の判断により、僕は月1回の頻度で整形外科に受診した。むちうちの治療は、物理療法が一般的である。整骨院でも治療は可能であるが、整骨院は病院ではないことから治療と見なされないことがあるため注意が必要である。特にこだわりがなければ、整形外科または、リハビリテーション科に通院することが望ましいだろう。僕は、整形外科とは別にリハビリテーション科に週45回ほど通院した。治療内容は、首と腰の牽引、ホットパック、電気治療、指圧マッサージが中心で、時々、麻酔注射を行った。

幸い、僕の場合は、自身の勤務先の経営母体が病院であることから、救急受診した病院から母体の病院に通院先を変更した。このことにより、通院は容易に行うことが可能となった。この場合、会社から通院することになること、その距離が徒歩圏となることから、通院に伴う交通費は支給されなくなるが、これからの通院の手間等を考えると、「百利あって一害なし」である。※休日等で自宅から通院した場合は、所定の交通費は支給される。

すべての受診において、保険会社の話の通り、病院や薬局で自己負担することはなかった。後日、保険会社の説明では、総治療費は33万円であったのこと。恐ろしい話である。

 

 

②慰謝料

 自賠責基準における慰謝料には、明確な基準があるため、次のア)とイ)の金額が低いほうが適用される。

 ア)治療期間×4,300

 イ)入通院実日数×4,300円×2

 つまり、30日間で、最大12.9万円が上限となる。

 但し、治療内容や頻度によっては、減額されたり、補償が打ち切られてしまう危険もある為、医師とよく相談しながら、適切な治療を継続する必要がある。自身の判断で治療方法を変えてはならない。医師とも良好な関係を作り、自身の症状を上手に伝えることで、適切な治療を可能な限り、長く受けることが出来る。治療期間の長さが慰謝料に直結し、合理的、合法的にお金を受け取ることが出来ることから、ここだけは必ずおさえておきたいところである。

 僕の場合は、治療期間134日、入通院実日数70日であった為、基準式に当てはめると、

ア)治療期間134日×4,300円=57.6万円

イ)入通院実日数70日×4,300円×260.2万円

 なので、低い金額の「57.6万円」が慰謝料の基準額となる。

 と思っていたら、実際に提示された金額は、「60.2万円」であった。


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