交通事故備忘録も三回目となった。

今回からは三回に分けて、「お金」のことについて書こうと思う。ややいやらしい話になるが、交通事故の補償(お金)については、多くのサイクリストが気になることではないだろうか。

事故について

 

まずは、おさらいとして、

①過失割合は1(僕):9(相手)

②加害者は任意保険(東京海上)への加入者である。

③僕の診断名は、頸椎捻挫・腰部打撲傷・右肩関節捻挫・左肘関節打撲傷・右膝関節部擦過傷であり、頸部痛、腰部痛、両肩関節痛、頭痛が症状としてある

 ※主症状としては、よくある「むちうち」である。

 

賠償額の計算(請求)計算方法としては、「自賠責基準<任意保険基準<弁護士基準」と金額が大きくなる。加入保険等で弁護士特約が付帯されているのであれば、弁護士に依頼することで高額な賠償金を受けることが出来るかもしれないが、僕にはなく、自賠責保険の補償上限額の120万円を超えることはまずないため自賠責基準での計算となる。

 

ちなみに、軽傷であることから、警察からは、物損事故で処理するか、人身事故で処理するかは、僕に委ねられた。一応、知人の弁護士に相談したところ、どちらにしても僕への補償が変わることはないとのことであったので、物損で処理した。そして、弁護士を雇い、弁護士基準で賠償額を上げても、弁護士費用の方が高くつくとのことであった。

 

さて、本題の賠償金についてであるが、

1.物損補償 2.人身補償 3.その他の補償

の3つに分け、今回は「物損補償」について書いてみようと思う。

 

1.物損補償

 ①自転車本体の修理費
  ▼自転車の写真
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 ▼左レバー
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 ▼リアステー
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 ▼フロントフォーク
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 写真を見てわかる通り、明らかな破損は、左のレバーだけであり、フレーム自体の損傷はないように見える。しかし、購入店で見積もりを依頼したところ、修理費は28万との回答であった。交通事故で自転車が破損した場合は、フレームの全損として処理するようである。今後、何かあった場合に責任がとれないからである。ここで、問題となるのは、自転車の時価額の判断である。ロードバイクは高額であるとはいえ、所詮は自転車である。法的にはママチャリと同じく、35年経過すると、無価値となることもあるらしい。つまり、賠償額は0円と判断されることもあるのだ。しかし、今回、保険会社からは、22万円の提示を受け、二つ返事で了承した。

 ②その他の修理費等
  1)ヘルメット
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   スレ傷あり。わかります?

  2)めがね
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  3)ジャージ上
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   軽いほつれです

  4)ジャージ下
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   縫い目が少し裂けています
  5)シューズ
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   ダイヤルとソールに傷
  
6)グローブ
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   人差し指の破れ

  
7)ライト

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 どの写真を見ても、どこが破損しているのか分かりづらいと思う。実際、使用上は何の問題もない。それでも、保険会社からは、傷ついたものは全て申請してほしいとのことであった。購入した時の領収書の提出も求められたが、そんなものを保管しているはずがない。最近、楽天で購入したヘルメットとシューズは楽天のサイトから印刷できたが、他は自己申告で提出した。一応、現在の購入価格をネット等で細かく調べて併せて提出した。この点は、こちらの保険会社からも良い判断であったとの見解であった。

 結果、8万円の補償額が提示され、これも即了承した。

 

 よって、「自転車本体(22万)+その他(8万)=30万円」が物損分の金額となり、過失割合の1割を引いた「27万円」が賠償されることとなった。

 とういうわけで、マドンの修理は一旦保留とします。(※新車購入時よりも修理費が高い・・・)

 ▼2号機【SCOTT/FOIL】を通勤に使用します
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